滅びた味

藤枝市 整体 からだ工房HOPE ほしのです。

子供の頃の話になる。

僕は家族で行く外食はいつも楽しものだった。

何故なら、酒飲みの父がその日だけは酒を飲まない。

僕は酒を飲む父を嫌いだった訳でもなかったが、父が酒を飲まない日は母の機嫌がすこぶる良かった。

母の機嫌が良い日は、少々の事では叱られることもなかったので、子供達にとってはパラダイスでもあった。

何故機嫌が良かったのかは未だに確認はしていないが、ひとつの原因は分かっている。

酒を飲む父はツマミの味にもうるさかった。しかしながら、母はどうやら料理が苦手だったらしく、ツマミ作りのやり直しを言われていたことが僕の記憶に残っている。しかし、お陰で酒を飲む父の膝元で陣取る僕は美味しいツマミを口にする事が出来た。

未だにツマミになりそうな、出汁巻き卵や冷奴などがオカズに出てくるとニンマリする。

ササミとインゲンの生姜醤油和えに胡麻。

思い出の母の一品である。

実家に帰った時にリクエストはしてみるが、そんなの忘れたって言われます。それどころか弟の嫁さん料理を堪能している模様です。

料理の腕も無くした模様です苦笑

しかし僕の舌は覚えているので、思い出しては作ってみるが、母の好みでは無いが奥様からの評判は上々である。

星野家の味は伝承はされなかったが、僕の舌を信じて新星野家の味を作って行こう！

今夜の晩御飯はナニかなぁ〜

追伸
夫婦で商売していると、どちらが晩御飯を作るか。ちょっとした駆け引きが必要なのである。ムフフ（笑）

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